デザイナーそしてPMとして5年間働きました
クラスメソッドの創立記念日ということで、私が働いた5年間の思い出を書き綴ります。
2019年8月
デザイナーとして入社しました。
数年ぶりにIT企業での受託開発業務に携わること、AWSの知識やプログラミング言語などの技術的な知識はほとんどなかったため、即戦力になれるか不安でした。
当時はプロトタイプ制作ツールにSketchを使っていて、Symbolの扱いに慣れなかったり、オブジェクトを作成しても何故か端数が出てしまったりして使い方に苦戦していましたが、Photoshopでカンプを作っていた頃よりはモダンだなと感じていました。
クラスメソッドでの働き方としては、前日までに申請すればリモートワークが可能でしたが、顔を覚えてもらえるように週に3〜4回は出社していた気がします。
2020年2月頃
入社して約7ヶ月経った頃にコロナ禍が始まり、クラスメソッドでは緊急事態宣言が発令される前に全社リモートワークになりました。
迅速な対策のおかげで社員同士の接触を気にすることなく業務に集中できました。
当時の案件業務では、要件定義を迅速に終わらせて利益率が高かったこと、スピードと実現性の観点からお客様に満足していただけたことが、私の自信につながりました。
この頃からプロジェクトマネージャーやテックリードと密に連携を取ることの重要性に気がつき始めました。
例えば、デザイナーはお客様の要望を素早く形にして、チーム全体で議論ができる状態に持っていくことの大切さを実感しました。
この頃からLINEミニアプリなどLINEに関するお問い合わせが増えてきました。
2021年頃
ヘルスケアアプリのスクラム開発の中でデザインタスクをひたすらこなしていた時期です。
とにかくスピードが大切で、1スプリント(5日間)の中で複数パターンの画面を提案しつつ、全てのスクラムイベントに参加していました。
残業時間はなかったものの、お手洗いに行く時間もなく(笑)全力で業務時間を終えるような生活が半年以上続きました。
ですが負担だと感じることはなく、とにかく良い形でプロダクトをリリースしたいという思いを保つことができました。
リリース後はユーザーインタビューで満足度90%を達成するなど良好でとても嬉しかったことを覚えています。
お客様との関係も良く、コロナ禍でなければ飛んで会いに行きたいほどでした……。
この頃、当時のマネージャーからデザイナーとして案件の進め方や実作業が安定していると言われ、推薦していただいたこともありデザイナーからプロダクトマネージャーに挑戦しようと思いました。
2022年頃
会員証アプリの開発にプロダクトマネージャーとして、そしてデザイナーとして参画しました。
プロダクトマネージャーが簡単そうにしていたことを、いざ私が実践してみると非常に難しいと感じました。
その内容については、DevelopersIO2022「デザイナーからプロダクトマネジメントへの挑戦」というタイトルで登壇いたしました、ご興味がありましたらぜひご覧ください。
※顔出しがイヤで自身の3Dモデルを作ったのもいい思い出です。
お客様との関係も良く、コロナ禍が落ち着いたタイミングだったため出張し、業務の理解を深めるために勉強会を実施していただいたり、店舗のバックヤードを見せていただいたりしました。
私たちに寄り添ってプロジェクトを推進していただいたことがとても嬉しかったです。
2023年頃
モバイルオーダーアプリの開発にプロジェクトマネージャーとして参画しました。
私の経験や実力では様々な課題を解決することが難しく、お客様やチームメンバーに迷惑をかけてしまいました(当時サポートしていただいたメンバーには本当に感謝しています…!)
マネジメントすること、そしてワンチームで共創していくことについてたくさん考え、悩みに悩んだ1年間でした。
業務量は多かったですが、最後までやり遂げたことは自分の自信に繋がりました。
この時からプロジェクトマネージャーとしての自分の価値を最大化できない苦しさや、主導してチームを管理するよりもサポートをする方が適性があると感じたため、再度デザイナーとして働くことを決断しました。
2024年
私は現在、リテールアプリ共創部の「マッハチーム」に所属していて、文字通りマッハでプロトタイプを作成したり、チームで共通認識を持つことができる視覚的なドキュメントを準備したり、迅速に開発するためのデザインアセットやナレッジを整備しています。
部署やチームはこの数年で何度か解体と再編を繰り返していますが、私にとってどこに所属しているかはあまり重要ではなく、自分には何ができるか、何をすればもっと良くなるのかを考え続けていきたいです。
早くFigmaAIを使ってUIを作ってみたいなぁ。
5年間で気づいたこと・成長したこと
- 話し合う場を作る、気持ちを伝える、その繰り返し
- 案件の中で発信したことがうまく伝わらない・相手の言動がわからないと感じることがたくさんありました。
- また「なんでそういう言い方するんだろう…」とか「ちょっと言い過ぎたな…」とか、モヤモヤすることもたくさんありました。
- こういった場合は話し合う場をすぐに設けて、とにかく気持ちを伝える・気持ちを伝えてもらうということを繰り返していました。
- オンラインだからこそ効果があったと感じていますが、オフラインでも大事にしていきたいと思います。
- 対話することから逃げていると事態が悪化していくのを感じます。
- 変化は今この瞬間も起きている、けど焦らない
- 「世の中は物凄いスピードで変化していっています」最近よく聞く常套句です。
- もちろん適応していかなければなりませんが、今はできないという状況がしばしばあります。
- 適応できないことを責めても仕方がないので、周りの協力を得ながら「生きる」に全振りします。
- 目の前のことに集中する
- 何かを「しながら」をしない。
- 例えば「会議を聞きながら作業をする」「仕事をしながらご飯を食べる」をしない。
- 目の前の「人の話」に集中する、目の前の「美味しいご飯」に集中する。
- 続けていくと不思議と心に余裕が生まれます。
- 意識的に「瞑想」と近いことをしているそうなので、メンタルの回復が早いのはそのせいかもしれません。
- オンラインコミュニケーションで物怖じしなくなった
- 「Slackで意見しづらいな」と感じていましたが、いつの間にか感じなくなりました。
- 思ったことや感じたことは伝えていきます。もちろん配慮を忘れずに!
- 配慮は大事ですが🙇を多用するのを辞めました、上下関係ができてしまう気がするため。
次に書くのは勤続10年目
私は計画性がなく、今日の夜ごはんのことを考えるのも難しい性格なので、5年後にどうなっていたいか想像することができませんが、クラスメソッドで一緒に働く仲間たちが大好きなのでこれからも「ふみ子といると元気が出る」と言ってもらえるように、私自身が健康に働き続けたいと考えています。